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 法人保険営業マン向けのセミナー「法人保険革命」で財務の勉強会をこのほど東京でしました。アドバイザーとして税理士の穂坂先生にも参加してもらい、3社の決算書の財務分析をしました。

 最初に穂坂税理士がミニセミナーで税理士業界について、
(1)90パーセントは個人事業主
(2)99パーセントは年商5000万円以下
(3)60パーセントが国税庁(公務員)OB
 であると教えてくれました。

 銀行からお金を借りて運用したり、自分で人を雇用したりという、経営者が本来やる業務の経験が乏しい様子が垣間見えます。個人事業主が年商5億円や10億円の企業にアドバイスをするのも難しいでしょう。実は税理士の専門は「税務」なのです。

 穂坂税理士は「税務と財務は違います。財務は銀行員もファイナンシャルプランナーも中小企業診断士もできていない」と指摘していました。

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 続いて私のミニセミナーではビジョンアプローチの効果の再確認のほか、「大義ある仕事をしよう」と呼びかけました。「大義ある仕事」は私が最近よく言っていることです。

 もう1つ、「計算から思考へ」という言葉も覚えてほしいと思います。ネットで保険に入ることができる時代です。死亡保険金や入院給付金がこれくらい必要だ、年齢は何歳だ、などと入力すれば自動的に計算されて毎月の金額が出てきます。人がいらない時代になっているのです。こんな時代に私たちの存在意義はどこにあるのか。人が介在することの意義を示す必要があるのです。

 計算機と人の違うところは、人は柔軟に幅広く思考することです。与えられた数字をもとに“答え”を出すのではなく、不確定要素などにも目をやり、隠れた問題点をヒアリングによって浮き上がらせ、顧客が「そこまで考えていなかった」とうなる、これこそが人間の「思考」が引き出す仕事なのです。

 ミニセミナーのあとは決算書を3分で読み解いて、経営指数分析をしてもらいました。こうした勉強と実践の積み重ねが法人保険営業マンとしての成功を導きます。

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 勉強会のあと、いろいろな質問や相談を受けました。分からないことがあれば私に相談してください。私を“活用”しないともったいないですよ。